キングカズもべた褒め! 悪童と呼ばれる前のネイマールが日本の子供たちのために見せた神対応

2022年04月23日 07時00分

記念撮影で女の子を抱き上げるネイマール(2015年、東スポWeb)
記念撮影で女の子を抱き上げるネイマール(2015年、東スポWeb)

【取材の裏側 現場ノート】2015年7月、当時スペイン1部バルセロナに所属していたブラジル代表ネイマールが緊急来日した。日本の大手寝具メーカー「東京西川」とサポート契約を結び、商品のPRのため、記者会見に参加。すでに体にフィットする寝具の支援を受けており「シーズンの活躍にひと役買ってくれたことは間違いない。これからも愛用し続けたい」とコメントした。

 記者会見後には子供たちにサッカーを指導。日本の児童を相手に身振り手振りで熱心に指示を出すなど、日ごろから普及や育成にも真剣に取り組んでいることをうかがわせた。そんなイベントも終盤を迎えて司会者が「これで終わりになります。ネイマール選手、ありがとうございました」と話し、同選手に退場を促そうとしたとき、ネイマール自らが「ちょっと待ってくれ」とストップをかけた。

 そこで自身のスタッフに何やら耳打ちし、自らマイクを握ると、集まった子供たちに向け、将来の夢を実現するため、最後まであきらめないで取り組むこと、日々努力することの重要性などを熱く語りかけ「頑張ってください」と締めくくった。おそらく予定なかったものとみられるが、ネイマールの言動に子供やその父母、イベントスタッフ、取材していたメディアからも大きな拍手が贈られた。

 正直、大物選手が来日して行われるスポンサー関連のイベントは、やる気の感じられないものが多い。契約金1億円超が当たり前の中、あるビッグネームも「散髪をしたい」との理由でイベント開始時間が1時間以上も遅らせるなどワガママ放題。そんな中、当時のネイマールはイベントの進行を止めてまで〝哲学〟を主張。非常に好感の持てるアスリートだった。

 そんなネイマールも2018年ロシアW杯でわずかな接触でも大げさに倒れる姿が世界中で非難されて以降、相次ぐ負傷や深夜のパーティーなどが問題視。現所属のフランス1部パリ・サンジェルマンでも好パフォーマンスを発揮しているとは言い難い。現地メディアでも批判的に報じられることが多くなり、すっかり〝悪童〟のイメージが定着しつつある。

 もともと確固たる信念を持つ選手。ネイマールと同じブラジル1部サントス出身で親交のあるカズこと三浦知良も「マジメでいいやつだよ」と話していたが、当時のような情熱的な真摯な姿勢で再び世界ナンバーワンを目指してほしい。
(サッカー担当・三浦憲太郎)

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