フランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の孤立化が進んでいきそうだ。英紙「デーリー・ミラー」は「メッシはパリSGの今夏の変革により見捨てられることになる」と報じた。

 バルセロナひと筋でプレーしていたメッシは昨夏にパリSGへ電撃移籍。世界中を驚かせたが、新天地ではスーパースターと言われてきたほどのパフォーマンスを発揮できていない。リーグ戦は22試合に出場し、わずか3ゴールのみで欧州チャンピオンズリーグ(CL)も決勝トーナメント1回戦でレアル・マドリード(スペイン)に敗れ、チームを勝たせることができなかった。CL敗退直後のリーグ戦では、ブラジル代表FWネイマールとともにブーイングを浴びた。

 期待が大きかっただけに、落胆の色も濃くなっている中、パリSGはただでさえパリ生活になじめていないとされるメッシに、さらなる疎外感を与えようとしている。今季限りでクラブに在籍するアルゼンチン人選手を放出する可能性が高いのだ。今夏で契約の切れるMFアンヘル・ディマリアに関しては、クラブに契約更新の意思はないため、退団が確実だ。FWマウロ・イカルディも調子を落としており、人員整理の対象になりそう。メッシと特に親交の深いMFレアンドロ・パレデスも同様だ。

 今夏の補強次第では、来季もメッシが残留すれば、チーム唯一のアルゼンチン人となり、来季も持てる力を十分に発揮できなくなるかもしれない。