ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンが17日のビーレフェルト戦に3-0で快勝し、リーグ戦10連覇に王手をかけた。その一方で、ロシアのスポーツ専門チャンネル「Match TV」が再び試合途中で中継を打ち切ったことが波紋を広げている。

 ウクライナメディア「OBOZREVATEL」は「『Match TV』がビーレフェルト対バイエルン・ミュンヘン戦の放送を途中で打ち切った。理由はピッチサイドの電光掲示板に『STOP WAR,PUTIN!』(プーチンよ、戦争をやめろ!)と書かれた反戦横断幕が出現したためだ。試合(前半)の29分、司会者が『放送は終了しました』と別れを告げた。その理由として『スポーツは政治の外にあるべきだ』と述べた。このようなケースは、ブンデスリーガの試合中に3回目だ」と報じた。

 同メディアによると、「Match TV」による試合中継の〝強制終了〟は今回で3度目。3日のボルシア・メンヘングラードバッハ対マインツ戦が試合開始9分、2日のボルシア・ドルトムント対ライプチヒ戦は開始13分で打ち切られている。いずれも試合会場の電光掲示板に「Stand With Ukraine」(ウクライナとともに歩む)「STOP WAR」(戦争をやめろ)などの反戦メッセージが表示されていたためだという。

 また、同メディアはロシアのファンがSNS上で相次ぐ中継の打ち切りに不満を述べていることも紹介。「ロシア人の中には、自国がまもなく北朝鮮と同じレベルの検閲を受けるようになると考えている人もいる」と伝えている。