スペイン1部レアル・マドリードが〝トップ会談〟を行い、マジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英(20)の去就も議題に上がった。

 久保は16日のエルチェ戦で4試合連続のスタメン落ちとなり、後半開始から途中出場したものの不発。チームは残留争いのライバルに0―3と痛恨の完敗を喫した。スペイン紙「マルカ」によると、ハビエル・アギーレ監督は試合後の会見で久保について言及し「足元の技術はうまい。だが、サッカーは攻撃と守備が重要だ」と課題を指摘した。

 思うような活躍ができない中で、シーズン終了後の去就にも関心が高まっている。同紙は「フロレンティーノ(ペレス会長)とアンチェロッティ監督が会って、未来について議論した」とRマドリードのトップ会談が実施されたと報道。補強に関して「新たに契約するための売却」がテーマになった。Rマドリードはフランス代表FWキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)やノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(ドルトムント)など巨大補強を計画しているため、選手の売却方針を確認した模様だ。

 中堅選手を多く放出して資金を捻出する一方で、他の選手の動向次第で微妙な状況にある選手として「久保、MFブラヒム・ディアス(ACミラン)、MFヘイニエル(ドルトムント)」を列挙。この中ではディアスがイタリアの名門の中心として優勝争いをけん引する活躍を見せてRマドリード復帰が近いとされており、数字が残せていない久保は厳しいのが実情だ。至宝の名門復帰は、Rマドリードの補強計画が失敗した場合に限られそうだ。