日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)が所属するイタリア1部リーグの名門ACミランが覇権奪回に向け、大型補強に乗り出している。タイ人実業家ビー・タエチャウボル氏に株式48%を譲渡して得た5億ユーロ(約695億円)の資金を武器に、大攻勢をかけているのだ。

 イタリア各紙は連日ミランの動向を伝えており、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(33)、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネス(28)、ベルギー代表FWロメル・ルカク(22)、ブラジル代表FWルイス・アドリアーノ(28)、トルコ代表MFアルダ・トゥラン(28)、ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(26)らのビッグネームが飛び交っている。

 一方で、新戦力を獲得すれば既存の選手を手離す必要がある。すでに今季チーム得点王のフランス代表FWジェレミー・メネズ(28)の移籍が確実で、10番を背負う本田もすでに放出候補と報じられている。ある選手代理人は「チームに残したいほどの活躍もないし、外国人枠の問題もあるから移籍かレンタルで出されるかも」と分析した。

「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙が報じたミランの来季のスタメン予想には新戦力が並び、本田の名前はなかった。シニシャ・ミハイロビッチ新監督(46)が決まり、これからチームの編成が本格的に進む。

 本田は「必要とされるなら来季もここに残りたい」と話しているが、いよいよ微妙な状況になってきた。