ウクライナ代表がW杯欧州POの延期を要請 戦火収まらず「試合は考えられない」

2022年04月06日 05時15分

声を上げたタラス・ステパネンコ(ロイター)
声を上げたタラス・ステパネンコ(ロイター)

 サッカーウクライナ代表が出場を予定する6月のカタールW杯欧州予選プレーオフが、さらに延期される可能性が出てきた。

 ウクライナが出場するプレーオフ準決勝スコットランド戦は、ロシアによる侵攻のため3月の試合が中止となり、6月に延期された。しかしその後も戦火の終息は見通せず、同代表で主力のMFタラス・ステパネンコ(シャフタル・ドネツク)が、英紙「タイムズ」を通じてさらなる試合の延期を要請した。

「サッカー選手はケガで長期離脱した後、ジムでどれだけ走っても、サッカーの試合に出ることは全く違う。1試合でも強度が足りないが、W杯に到達するためには4日間で2つの厳しい試合をするよう求められる」と6月までの準備はほぼ不可能と主張。「2度の勝利を達成することは非常に難しい。国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)にはこれを認識してもらい、試合の延期を望んでいる」と訴えた。

 首都キーウにとどまっているペトラコフ監督も「私の国の人々が死に続けている限り試合をすることは考えられない」と悲痛な叫び声を上げた。こうした状況に、ウクライナがW杯に出場した場合に1次リーグで同組となる米国のバーホルター監督も「我々はウクライナの実力が100%引き上げられるのを辛抱強く待つだけだ」と理解を示し、再延期の機運が高まっている。

 ただ再延期となれば、W杯前に残された国際Aマッチデー期間は9月のみでギリギリに。さらに侵攻が長引けばプレーオフを実施できない事態も考えられ、全出場国の決定は前代未聞のドタバタ劇になりそうだ。

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