サッカーロシア代表FWで主将のアルテム・ジュバ(ゼニト)が、代表合宿の参加を断ったことで、国会議員が激怒している。

 ロシア「スポーツ」によると、招集された合宿メンバーにジュバがいない理由について、バレリー・カルピン監督は「本人と話したところ、彼の親戚が多くいるウクライナの困難な状況により、今回のトレーニングキャンプに招集しないよう要請され、謝罪された」と説明。父親など近親者にウクライナ人を持つジュバから、合宿に呼ばないように頼まれたと話した。

 後に、ジュバ本人は「私がロシア代表に行かないのは、政治的な事があったからではない。家庭の事情があるが、詳しくは書けない。この期間、家族と一緒に過ごしたい。監督の言葉が誤解されたのか、何か誤解があったのだと思う」とウクライナ侵攻が理由ではないと説明したが、ロシアの〝お偉いさん〟には通らなかった。

 同メディアに対し、連邦議会副議長のビタリー・ミロノフ氏は「ジュバはウクライナ代表に行ってもいいんだ。彼は臆病で、ひきょうで、自分の国を裏切った。身内のためでないことは明らか。彼はプレーすることを拒否している。もうアフリカに行かせろ。彼はすべてから追い出されるべきだ。彼は本当の悪党、本当の売国奴で卑劣で卑しい行為。地獄に落ちろ」と、罵詈雑言を並べた。

 ロシアで自分を通すことは、非常に困難なようだ。