ロシア代表がW杯予選へ出場可能になると露法曹界の重鎮が主張「政治的差別でスポーツ法に違反」

2022年03月14日 17時53分

ロシア代表のW杯予選出場が可能になるとの見方が浮上(ロイター)
ロシア代表のW杯予選出場が可能になるとの見方が浮上(ロイター)

 ロシア法曹界の重鎮が、ウクライナ侵攻に対する制裁によって同国代表の出場が禁止されたカタールW杯欧州予選プレーオフについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場を認める可能性が高いとの見解を示した。

 国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は、ウクライナ侵攻を受けてロシアチームの国際大会への出場を禁止。24日に予定されていたW杯欧州予選プレーオフ準決勝ポーランド戦も不戦敗の扱いとなった。

 この決定に対してロシアサッカー連合(RFU)はCASに提訴し、現在は裁定を待っている状況。だがスポーツ法を専門とするロシア弁護士会のセルゲイ・アレクセイエフ委員長は「ロシアのアスリートとチームは何も違反していない。さらに、スポーツには自律性の原則があり、それは政治の外にあるべきだ。NATOがユーゴスラビアを爆撃した時、サッカーも他のスポーツ組織も彼らに対して制裁を適用しなかった。スポーツと政治は別だ」と主張。

 さらに「FIFAとUEFAによるすべての決定は、国籍に基づく政治的差別であり、国際法およびスポーツ法の基本文書によって禁止されているため、違法である。今、法の支配に基づいて裁判所が決定を下し始めると思う。これらの決定が違法で恣意的である限り、裁判所は正義を回復しなければならない」とCASは法律を順守して決定を下すため、FIFAやUEFAの決定を覆してロシアのW杯予選出場が認められるとの見通しを示した。

 アレクセイエフ委員長は続けて「ロシアチームがプレーオフに参加するチャンスはある。その可能性はかなり大きい」とまもなくプレーオフ出場の許可が下りると重ねて主張した。CASの判断に注目が集まる。

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