英高級紙がウクライナ問題巡りFIFAを批判「会長はプーチンのピエロ」

2022年02月27日 19時28分

FIFAのインファンティーノ会長(ロイター)
FIFAのインファンティーノ会長(ロイター)

 英高級紙「タイムズ」が、ウクライナへ侵攻したロシアへの対応を巡って国際サッカー連盟(FIFA)を猛批判した。

 同紙は「サッカーはどのようにしてプーチンの〝力の道具〟になったのか」と題して、ロシアのプーチン大統領とサッカー界の密接な関係を特集。その一例としてFIFAとの関係を挙げた。

 ロシアは2018年にW杯を開催。開催前はロシアによるウクライナ・クリミア半島の一方的な編入や、米大統領選に介入した疑惑などが浮上し、開催地の変更も取りざたされたが、FIFAは政治とスポーツを切り離してこうした問題に目をつぶる形で大会を予定どおり行った。

 こうした背景を踏まえて同紙は「2018年W杯の決勝は大雨に見舞われたが、プーチン大統領だけは濡れていなかった。彼はまぬけで危険な彼の〝ピエロ〟であるジャンニ・インファンティーノFIFA会長と一緒にそこに立っていた。フランスは銀皿を手に入れたが、勝者はプーチンだった」と指摘。スポーツ界最大の国際大会の成功を通じてロシアのプーチン大統領の権勢がさらに増し、FIFAはそれに〝加担〟したというわけだ。

 今回ウクライナ危機が起きても、カタールW杯欧州予選プレーオフで対戦予定のポーランドやスウェーデンが次々と対戦拒否を表明する中、FIFAは沈黙を貫いたまま。「戦争で荒廃したウクライナの人々の背後でスポーツがあらゆる場所のスタジアムで団結している時、ロシアの行動に対するサッカーの反応は沈黙したままだった」と同紙はロシアに〝忖度〟しているとも受け取られかねないFIFAの姿勢を批判した。

 果たしてFIFAはプーチン大統領に強い態度を取れるのか。サッカー界が試されている。

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