ブラジル1部パルメイラスで〝スーパー怪物ストライカー〟として注目を集めているFWエンドリック(15)に来夏のスペイン1部レアル・マドリード移籍が急浮上し、日本代表MF久保建英(20=マジョルカ)の去就に影響が出てきそうだ。

 エンドリックは15歳ながら驚異的な才能を発揮しており、20歳以下のブラジルの有望株が集結する大会で大活躍。チームの優勝とともにMVPに選出された。早くも争奪戦が起きているが、いち早く獲得に動いたRマドリードは本人がファンを公言しており〝相思相愛〟とみられている。

 国際サッカー連盟(FIFA)の規定で16歳まではプロ契約ができず18歳までは国際移籍も禁止されているが、ここにきて事態が急転してきた。

 Rマドリード専門メディア「デフェンサセントラル」は「FIFAは〝18歳ルール〟を変更する考えだ。エンドリックとの契約でRマドリードを後押しする可能性がある。(国際移籍の)最低年齢が変更されて16歳に引き下げられた場合、クラブはすぐに彼とサインする」と報じた。以前からFIFAは多くのクラブから要請を受けて規定変更を検討。近々に決定すれば、超新星が7月に16歳を迎えるタイミングで加入するとの観測が強まっている。

 そこで割を食うのが久保だと同メディアは指摘する。「エンドリックの署名はEU圏外枠の問題を複雑にする。久保は枠から外れる必要があり、エンドリックは枠を彼から奪う」。Rマドリードの思惑通りに事が運べばトップチームに即登録も視野に入れており、久保は押し出されてしまうというわけだが…。今後の動向から目が離せなくなってきた。