スペイン1部バルセロナのシャビ監督(41)が、盟友のJ1神戸のMFアンドレス・イニエスタ(37)に対して今冬の移籍市場で〝復帰要請〟を行ったと同国メディアが報じた。

 低迷する名門の再建に向けて、バルセロナでは以前からイニエスタ待望論が上がっており、昨年11月にジョアン・ラポルタ会長もDFダニエウ・アウベスの復帰会見でFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)とともにイニエスタの復帰の可能性に言及。「2人とも別のクラブと契約があり、それは尊重されるべきものだ」としつつも「だが人生には何が起こるか分からない」と〝色気〟を見せていた。

 そうした中、シャビ監督も盟友の復帰を熱望しているようだ。

 スペインメディア「ミオトラリーガ」は「シャビが要求した次の契約はイニエスタだ。彼の名前はすでに(補強リストの)テーブルに置かれており、バルセロナの本当の〝爆弾〟だ」と報道。「シャビのアイデアは、イニエスタをこの冬の市場で加入させ、大黒柱として補強し、チームの試合を改善することだ」と名門復活に向けて、指揮官が〝黄金コンビ〟の復活を熱望しているという。

 シャビ監督は現場とフロントが一体となった抜本的なクラブ改革を目指しており、バルセロナの伝統を体現していて多くの選手にとって手本となるイニエスタを招へいしようとしているのだ。「シャビの改革は過去に基づくものなのは明らかだ。彼は信頼できる人々に囲まれたプロジェクトを構築するために、現役時代にロッカーを共有していたプレーヤーをピッチまたはオフィスに配置するために戻したいと考えている」と同メディアは指摘する。

 もちろんイニエスタは神戸との契約が残っており、直近で移籍することは考えづらいが、夢のコンビ復活が実現するのか今後の動向に注目が集まる。