中国サッカー協会が、カタールW杯アジア最終予選日本戦(27日、埼玉)のため、ブラジルから日本へ向かう際にオランダの空港で足止めされたブラジル帰化軍団に謝罪した。

「新浪体育」によると、中国協会の代表責任者は「新華社」に対し「フライトキャンセルにより、選手が精神的に混乱したことを理解し、謝罪します。チームは常に選手の安全確保を最優先しており、今後も3選手のスムーズな復帰のために良い仕事をしていくつもりです」とおわびのコメントを発表した。

 トラブルに巻き込まれたのはFWアロイージオら3人。アロイージオはウェイボーに「私たちをアムステルダムまで飛ばしておいて、チケットがキャンセルになり、フライトを明日に変更。空港で8時間以上待たせ、あと14時間もここで待たないといけない。ホテルも、他に休む場所もない。組織能力におめでとうだよ。私たちへの敬意が全くない」と怒りの投稿。ベンチでぐったりした様子で寝転ぶ写真を投稿した。

 これにはファンから「中国協会はあなたたちを傷つけたね」「本当にごめんなさい」と中国協会を非難する声が上がっていた。

 同協会は事の経緯を「航空会社の運航上の理由で一時的に欠航になった」と説明。オランダ入国管理局、航空会社などとかけあったが、パスポートやビザの制限、コロナ対策のため、他のEU諸国へ移動できなかったという。「コーチングスタッフは、ビデオ通話などを通じて、常に選手とコミュニケーションを取った」と努力をアピール。3人は24日午前に東京に到着するという。

 トラブル行脚では、森保ジャパンとの一戦に影響が出そうだ。