スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英(20)は15日(日本時間16日)、ホームで行われたスペイン国王杯4回戦のエスパニョール戦で直接FKを決めた。チームは2―1で勝利し、ベスト8入りを果たした。

 前半30分過ぎ、味方がファウルを受けてペナルティーエリア右手前の位置でFKのチャンスを得ると、久保はボールを抱えて自らが蹴るという強い意志を示した。そして同32分、得意の左足でゴールへと突き刺した。今季公式戦2ゴール目。久保は「味方が倒されたとき、自分が蹴ると決めていたし、自信もあった。監督は『自信がある選手が打たなければならない』と言っている」と振り返った。

 スペイン国王杯は順調に勝ち上がってきたが、リーグ戦では3連敗中で降格圏(18位)と勝ち点3差の15位。久保は「次はリーグ戦に集中したい。次節(22日)のビジャレアルは強敵だが、今日のようにプレーできれば、勝てる可能性がある。1部残留に向けて戦っていきたい」と力を込めた。

 今月末には日本代表のカタールW杯アジア最終予選も控える。日本代表はセットプレーからの得点力不足にあえいでおり、かねて期待されていた久保の左足からの得点も期待できそうだ。

 またスペイン紙「マルカ」によると、ルイス・ガルシア監督はイレブンに直接FKを決めたらバーベキューをおごる約束をしていたことを明かした上で「バーベキュー代を支払わなければならないね。タケがそれを言いにきたよ」と語った。