フランス1部パリサンジェルマン(PSG)でチーム内が〝南米圏とフランス語圏〟に真っ二つに割れて内紛が勃発した。

 英紙「ミラー」は「FWリオネル・メッシの到着がPSGに分裂を引き起こした。チームは南米圏とフランス語圏に分かれてしまった」と報道。ロッカールームでは2つの派閥が形成され、深刻な対立が生じている。

 さらに「これまでは強い結び付きがあったFWキリアン・エムバペとFWネイマールも関係は近くなくなった」と両エースの間でも摩擦が生じているようだ。

 同紙は内紛のきっかけとなったのが今季から加入したメッシだと追及した。「メッシはマウリシオ・ポチェティーノ監督と握手を拒否することがあったが、不遜な態度を見せたのはそれだけではない」として、指揮官への造反と受け取れるような態度を繰り返してきたことを指摘。両者の関係がチームの規律を乱し、選手間の内部分裂に発展したというわけだ。

 以前にバルセロナを指揮していたキケ・セティエン氏は「偉大な選手は多いがメッシのようなスーパースターはいなかった。しかしメッシは管理が難しい。選手という以外に異なる側面があり、管理が非常に難しい」と語ったことがあるように、メッシは絶対的な存在であるがゆえに〝劇薬〟でもある。

 PSGではリーグ戦でわずか1ゴールとピッチ上で結果も出せていない。このまま毒となってしまうのか、それとも復活を遂げて特効薬になるのか。