フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)がバロンドール(世界最優秀選手)を受賞したことを巡って、再び〝疑惑〟が再燃している。

 メッシの受賞に対しては昨夏のPSG移籍後にほとんど活躍していないことから他の選手など関係者の間から異論が噴出。そしてフランス紙「レキップ」をきっかけに再び騒動が蒸し返されることになった。

 同紙は昨年のベストイレブンを発表。その中にメッシが入っていなかったことで、各方面から「メッシがバロンドールに値しないことを揶揄しているのではないか」との指摘が相次いだのだ。

 スペインメディア「ミオトラリーガ」は「メッシがPSGでプレーしているという事実に注目すべきだ。彼がパリのシャツを着た最初のバロンドールになったという事実は、賞がそのことによって引き起こされたのかどうかについての疑いを引き起こした。多くの試合で欠場し、ゴールやアシストがほとんどない彼の悪いシーズンは、フランスの国で多くの批判を引き起こした。賞の授与を担当しているのは、フランスの雑誌フランスフットボールだ」と指摘。フランスのチームの所属選手から世界最高の栄誉を出そうと賞を主催する同誌が〝忖度〟したというわけだ。

 そして「レキップが決定的な一歩を踏み出した。21年のメッシのバロンドールは歴史上最大の虚偽の一つであったことを同紙は認識している。彼が同紙のベストイレブンに含まれなかったことで疑惑はピークに達した」とフランス国内のサッカーメディアとしてライバル関係にあるレキップが、バロンドールの疑惑を暗に追及していると指摘したのだ。

 世界最強ストライカーを巡る騒動が新たな展開を迎え、今後の行方に注目が集まる。