イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の後任候補として2人の若き名将をリストアップした。

 世界最高峰のプレミアリーグで今季首位を独走するなど最強軍団をつくり上げたグアルディオラ監督。クラブとの契約は来季限りとなっており、すでに指揮官は契約満了での退任を示唆して代表チームを率いることに関心を示している。

 クラブ側は契約延長を模索しつつも後任候補の選定に着手しており、現時点で2人が有力候補に絞られた。英紙「アスレチック」は「マンチェスターCはミケル・アルテタ監督を長く見守ってきた。グアルディオラ監督がチームを離れるのに備えて潜在的な後継者になっている」と報道。現在アーセナルを率いるアルテタ監督は2016年に現役引退後すぐにマンチェスターCのコーチに就任。グアルディオラ監督の腹心としてチームの強化にあたり、名将のもとで多くのサッカー哲学を共有した。19年からアーセナルの監督を率いているが、グアルディオラ路線を継承するには最適の人物と言える。アーセナルでは日本代表DF冨安健洋を登用していることで日本のファンにもおなじみの存在だ。

 ただ、ここにきて強力な対抗馬が浮上してきた。現役時代にフランス代表の大黒柱として活躍したクリスタルパレスを率いるパトリック・ビエラ監督だ。

 ビエラ監督はマンチェスターCで引退後、下部組織やBチームなどを指導。その後米国やフランスで監督キャリアを積み、今季からクリスタルパレスの監督に就任した。世界最高峰の舞台で戦力的に見劣りするため降格候補とみられていたが、現在11位と健闘。その手腕に評価が高まっている。マンチェスターCとしてはクラブのレジェンドであるため、ビエラが今季と来季でさらに卓越した指導力を発揮すれば復帰を要請する可能性が出てきた。

 世界最強軍団となりつつある強豪の次期監督レースから目が離せなくなってきた。