スコットランド・プレミアリーグのセルティックに加入した日本代表FW前田大然(24)が集中攻撃を受けている。

 英紙「サン」や「デーリー・レコード」によると、前田の加入が正式発表された直後から、偽のツイッターアカウントが作られ、前田のウィキペディアが荒らされ始めた。経歴や名前を変えられたり「テロリストとセルティックのウルトラス(過激ファン)とつながりがある」など、現在は削除されているものの、不穏な書き込みが多数あったという。

 さらには「前田が移籍が決まったあと、クラブ公式インタビューで(ライバルの)レンジャーズと女王陛下について不快なコメントをしたとするニセの主張もあった。人種差別的なコメントを含むツイッターのプロフィールも前田の名前で設定された」とし、ネット上でさまざまな被害を受けていると伝えている。

 セルティックでは昨夏に加入したFW古橋亨梧(26)も人種差別被害を受けていたが、この状況にスコットランドサッカーサポーター協会のアンディ・スミス会長は「蔑称的」だと非難し「2022年に受け入れられるものを超えている。スコットランドのサッカーは、あらゆる種類の部族主義から脱却するときが来ている」とコメントしたという。