不整脈のため現役引退した元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロ氏(33)が、最後に所属したスペイン1部バルセロナに巨額の〝補償金〟を請求する可能性が出てきた。

 アグエロ氏はイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーから今季バルセロナに加入するも、不整脈が発覚して引退を余儀なくされた。そうした中、スペインメディア「ミオトラリーガ」は「アグエロがバルサに巨額の補償を請求する可能性がある」と報道した。

 同メディアは「法律の出番だ。アグエロの疾患が永続的または完治しない障害である場合、補償が設定されている。そして原因がスポーツによるものであれば、彼は6か月分の給与を受け取る権利がある」と指摘。契約の際に特定の疾患で引退するケースでは年俸の半年分が補償される規定があり、アグエロの契約にもその条項が入っているというのだ。

「アグエロの場合はクラブから最大300万ユーロ(約3億9000万円)を請求できる」とバルセロナ側には支払い義務があるとみられる。

 ただ、アグエロ側は「彼がそのお金のために決めるかどうか、キャリアの最後の数か月だけいたクラブを許すかどうかを決定する」とバルセロナとの今後の関係を考慮して支払いの請求を行うか現在検討している模様だ。

 財政難のバルセロナにとっては痛い出費となるだけに、アグエロ側と補償金の免除を交渉することになりそうだ。