スペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(21)がマスクを着用していなかったことにブラジル出身の先輩MFカゼミロ(29)が激怒した。

 スペインメディア「DEPORTS cuatro」によると、ここまで10ゴールをマークしているビニシウスは22日(日本時間23日)のビルバオ戦を前に練習を終えてクラブハウスを離れるとき、車の中からファンらに対してユニホームなどにサインを書いていたものの、窓を全開にし、マスクを着用していなかったという。

 その姿を見たチームメートのMFカゼミロは憤慨。同メディアは「十分な対策をしていなかったため、ビニシウスを叱ることをちゅうちょしなかった。カゼミロはフィールド外でもリーダーとして行動し、将来の感染を回避するように注意した」と伝えている。

 Rマドリードではクロアチア代表MFルカ・モドリッチをはじめDFマルセロ、MFガレス・ベイル、GKアンドリュー・ルニン、FWマルコ・アセンシオ、FWロドリゴら6人が新型コロナウイルスに感染。チーム内へのまん延が不安視される中、DFダビド・アラバとMFイスコもコロナ検査で陽性判定。感染者は計8人となり、チームは警戒を強めていた。

 それだけに主力となったビニシウスの行動を先輩MFは看過できなかったわけだ。すでにRマドリードは、Bチームからも選手を招集し、穴埋めしている中、さらなる感染者増が懸念されており、今後リーグ戦の戦いに大きな影響が出そうだ。