スペイン1部バルセロナが大誤算か。スペイン代表にも選出される期待の若手、FWアンス・ファティ(19)とMFペドリ(19)とはすでに契約延長で合意し、ともに契約解除金を10億ユーロ(約1270億円)に設定することで合意した中、MFガビ(17)との交渉が難航。年内に更新されないことが確定した。

 スペイン紙「マルカ」によると、2023年6月末で契約が満了となるガビは、クラブにとって契約を更新する優先順位の上位にリストがあり、26年6月末まで3年の延長する構えだが、現時点でクラブとカビ側は友好関係にあるものの、まだ合意に至っておらず、交渉は来年に持ち越されることになったという。

 ただ、現時点でカビの契約解除金は5000万ユーロ(約63億5000万円)に設定されており、来年1月の移籍市場で引き抜かれる可能性も否定できない。かつてフランス1部パリ・サンジェルマンが設定されていた移籍金2億2200万ユーロ(約282億円)を支払ってブラジル代表FWネイマールを獲得したように、カビの承諾を得られれば、他クラブは60億円強で獲得が可能となる。

 スペイン代表にも初選出され、欧州ビッグクラブが注目する存在だけに、カビと契約延長で合意できなかったのはクラブにとって大きな懸念材料。ただ、カビ側はバルセロナから移籍する気はなく長期間の滞在を熱望。ネイマールのような事態にならないと見ているが…今後の動向が気になるところだ。