イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属する同代表MFメイソン・グリーンウッド(20)がポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)との対立から来年1月にも移籍する可能性が出てきた。

 マンU下部組織出身のグリーンウッドはかねてC・ロナウドとの不仲がささやかれている。特にC・ロナウドは若手FWのパフォーマンスに不満を抱いており、英紙「デーリー・メール」は10月に「味方がフリーでもシュートを打つメイソン・グリーンウッドにイライラを募らせている」と指摘。その上で「チームメートも2人がパスを交換することがほとんどないと感じている」などと対立を報じていた。

 そんな中、英紙「ミラー」によると「グリーンウッドはC・ロナウドが短い時間でマンチェスターUのロッカーの支配権を握った方法に満足していない」「C・ロナウドの影響力でベンチに残されていることに不満を持っている」と指摘。特にラルフ・ラングニック新監督が就任した後、スタメンから外れているのはチームのファーストチョイスが常にC・ロナウドであることが理由としてグリーンウッドが「腹を立てている」という。

 さらに同紙は「グリーンウッドは多くのクラブから注目されていることを認識しており、結果としてオールドトラフォード(マンUの本拠地スタジアム)を離れることも検討している」とし、同リーグのアーセナルやイタリア1部ユベントスがかねて関心を持っているとも伝えている。

 グリーンウッドの移籍金は1億4000万ユーロ(約179億2000万円)と算出されているだけに、退団は簡単ではない。しかも世界屈指のストライカーとの深刻な摩擦が改善される気配もない。移籍が実現するかは別としても、スター2人の関係がチーム再建を急ぐマンUにとって大きな火種となりそうだ。