オランダ1部PSVアイントホーフェンの日本代表MF堂安律(23)はオランダカップ2回戦シッタート戦(15日=日本時間16日)の後半37分までプレーし、2ゴールをマーク。2―0の勝利に貢献した一方で来年1月に解禁となる冬の移籍を封印した。

 堂安は昨季にプレーしたドイツ1部ビーレフェルトでの活躍から、来年1月にドイツクラブが獲得に乗り出すとの報道が出ていた中、昨季後半に日本代表MF南野拓実が所属したイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンも獲得への興味を示すなど、冬の移籍市場に向けて去就が注目されていた。

 オランダメディア「ED」も「PSVにとって再び大きな価値を持っていた堂安律にとって、ここ数か月で流れは順調に変わりました。彼は2つのゴールでチームを次のラウンドに導きました。このため、冬にチームを離れることに疑問の余地はない」と報じ、1月に他クラブへの転出を見込んでいた。

 ただ、堂安自身は今季のオランダ残留を望んでいるという。同メディアによると、2―1で勝利するも出番のなかったNEC戦(12日=同13日)後に「冬の市場で移籍? とんでもない。もちろん僕はここにとどまります。PSVに焦点を合わせていますから」とし「チームで自分のポジションを確保するため戦い続けないといけない」と語ったという。

 今季復帰したPSVで評価を高めつつある中、まずは不動のレギュラーに定着してから、次のステップに進む考えのようだ。