スペイン1部バルセロナが来夏の戦力補強で早くも〝連敗〟だ。

 スペインメディア「エル・ナシオナル」によると、バルセロナのシャビ監督はフランス代表FWウスマヌ・デンベレが今季限りで退団が濃厚なことから、ウイングの強化を要求。クラブはドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと今季限りで契約を満了し、フリーとなるフランス代表FWキングスレイ・コマン(25)に獲得オファーを出したが早くも「ノー」と拒否されたという。

 すでにバルセロナは来シーズンに向けてオーストリア1部ザルツブルクに所属するドイツ代表FWカリム

・アデイエミ(19)の獲得にも動き、移籍金4000万ユーロ(約51億2000万円)を提示するなど総力を挙げていた中、ドイツ1部ドルトムント入りが内定。ストライカー争奪戦は〝連敗〟となった。

 同メディアが「これは、バルセロナのスポーツ経営陣を驚かせた非常に奇妙な決定だ」と伝えているように、世界屈指のビッグクラブが早々にオファーを拒否されたという事実にクラブ側も困惑。チーム力の低下と深刻な資金難に苦しんでいる中、改めて〝ブランド力〟の低下を突き付けられた格好だ。

 ちなみにコマンはフランス1部パリ・サンジェルマン入りが濃厚。かつて所属した古巣クラブであり、あこがれるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)とプレーすることを熱望しているためで「バルセロナに入団する計画はない」と伝えている。