韓国Kリーグ昇格プレーオフでのボールボーイによる時間稼ぎ問題で江原FCの社長が謝罪を表明するも騒動が拡大している。

 12日に行われたプレーオフ第2戦で江原FCは大田とホームで対戦。初戦は0―1で敗れたが、第2戦で4―1と快勝して残留を果たした。

 しかしこの試合で江原FCがリードした後に、ボールボーイが大田の選手に対してスローイン時にボールを渡さなかったり、選手とは別の方向に投げるなど露骨な時間稼ぎを行って猛批判を浴びている。

 こうした事態を受けて江原FCのイ・ヨンピョ社長が声明を発表。「最後まで最善を尽くした対戦球団の関係者の方々や、すべてのサッカーファンに謝罪の言葉を申し上げる」と謝罪した。

 しかし事件が発生した経緯などには言及せず「スムーズな試合進行ではなかったことは責任感で心が重い」と言い逃れ。さらには「大韓民国のすべてのサッカーファンを熱狂させることができる試合だった」と開き直る始末で、〝見せかけの謝罪〟がファンやサポーターの怒りの火に油を注いでしまっている。

 選手にとっては試合の結果に影響しかねないほどの妨害行為だっただけに騒動はまだまだ収まりそうにない。