スペイン1部バルセロナのオランダ代表FWメンフィス・デパイ(27)が来年1月の退団に向けてクラブと話し合いをしていると、同国「エル・ナオシオナル」をはじめ複数のメディアが報じている。   

 デパイはフランス1部リヨンから移籍金なしでバルセロナに加入したストライカー。ここまで不振のチームで孤軍奮闘し、得点ランキング4位となる8ゴールをマークしている。ただデパイはロナルド・クーマン前監督の誘いを受けて入団した経緯があるため、シャビ監督体制に代わり、心境も変化。同メディアによると、来年1月の移籍を視野に入れ、クラブと話し合いを始めたという。

 またフランスメディア「10 Sports」はデパイについて「シャビのゲームプロジェクトで理想的なストライカーではなかった。財政的な混乱に直面するバルセロナの経営陣は5000万ユーロ(約64億円)で販売できるとあって売却を試みる」と伝えるように、クラブ側はわずか半年での放出も辞さない構えと伝えている。

 さらにポルトガルメディア「FANATICOS」は、デパイにフランス1部パリ・サンジェルマンやイタリア1部ユベントス、ローマが興味を持っていると報じ、争奪戦になると指摘した。

 すでにバルセロナでは資金確保のため、オランダ代表MFフランキー・デヨングら主力の放出を検討しているが、エース級の選手までも退団となれば、チーム再建にも大きな支障が出かねないはずだ。