フランス1部リーグで韓国人選手に向けられた「スシ」「サムライ」ワードが差別と認定された。

 先月28日に無観客で行われたマルセイユ―トロワ戦でのこと。フランスのラジオ局「RMC」などによると、トロワの韓国人FW石現俊(ソク・ヒョンジュン=30)が後半途中出場すると、マルセイユのスタッフが「サムライが二度もボールを奪った」「彼は寿司をつくるのか」などと言った言葉が中継で拾われてしまった。

 試合後にトロワは「これらの発言は誠に受け入れがたいものであり、多文化的なスポーツであるサッカーの本質を損なうことになります。クラブとして、あらゆる形態の人種差別や外国人排斥を強く非難します」と声明を発表。マルセイユもトロワの声明を支持していた。

 これを受けてフランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は、石に対して人種差別的発言があったとしてマルセイユに1万ユーロ(約128万円)の罰金を科した。ただフランス紙「ル・パリジャン」は「LFPの懲戒委員会は発言した人物に対しては処分を下さなかった」と伝えた。