フランス1部パリ・サンジェルマンのスペイン代表DFセルヒオラモス(35)が、再び批判にさらされそうな雲行きとなってきた。

 今夏にフリーで加入したベテランは、ふくらはぎとヒザの負傷で出遅れ、11月28日のサンティエンヌ戦でようやく新天地デビュー。それまでは出場の見込みが立たない状況が続いていたため、クラブ内では契約解除の話まで浮上し、ファンからも失望の声も上がっていたが、デビュー戦のフル出場でネガティブな話題は沈静化していた。

 しかし、スペイン紙「マルカ」は「先月28日のサンティエンヌ戦でデビューしたセルヒオラモスは、パリSGのキャリアをスタートさせたが、楽観的な見方はすぐに消えてしまった。1日のニース戦を欠場し、4日夜のレンズ戦も筋肉疲労のため欠場することになった」と伝えた。

 その上で「クラブ側は深刻な問題ではないとしているが、まだ肉体的にベストな状態から程遠い事実を浮き彫りにしており、2試合連続でプレーするのは難しいだろう」と指摘した。

 同紙によると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の信頼は失っていないが、ファンはラモスの状況にますます不満を募らせているという。再び離脱となれば、風当たりがますます強くなるのは確実だ。

 2021年は、これまでわずか8試合(レアル・マドリード5試合、スペイン代表2試合、パリSG1試合)しかプレーしていない数字も強調されかねない。

 今回は程度が軽いとのことで、クラブ・ブリュージュ(ベルギー)との欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ最終戦の出場を目指しているというが、ピッチに立つことができるのだろうか。