フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が次期監督の有力候補とされるスペイン1部レアル・マドリード前監督ジネディーヌ・ジダン氏と接触し、就任に向けて条件を提示したと、スペイン紙「スポルト」が報じている。

 PSGを率いるマウリッシオ・ポッチェティーノ監督はイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド指揮官への転出が各メディアで伝えられている。そこでクラブ側は後任としてジダン氏の招聘を本格検討。同紙は、フランスメディア「フットメルカート」の情報をもとに、PSGがすでにジダン氏と接触したという。

 ただ、ジダン氏はPSGの監督に就任する条件として現在スポーツディレクターを務めているレオナルド氏の解雇を要求した。その理由について、同紙は「レオナルドがクラブで素晴らしい力を持っているからだ。ジダンはスポーツマネジメント全体を手にしたいと考えており、レオナルドとともに過ごすのは難しい」と指摘した。

 ジダン氏はPSGに対し、現場の責任者だけではなく、強化部門を含めた全権監督を要望したもので、そのためにはクラブ強化責任者のレオナルド氏の存在が邪魔になるわけだ。同紙は「スポーツディレクターであるレオナルドが解雇となればジダンはパリ・サンジェルマンに〝イエス〟と言うでしょう」と伝えており、ポッチェティーノ監督の動向を含めて今後の動向が注目されそうだ。