イングランド・プレミアリーグのクラブに選手の移籍金に10%の税金が発生する可能性があると、英紙「サン」が伝えている。

 同紙は「新しい政府計画で下位リーグに資金を提供するため、すべての移籍に対して10%の税金に直面している」とした上で「下位リーグをサポートするため元スポーツ大臣のトレーシー・クラウチ氏による推奨事項」と報道。過去5シーズンで10%の移籍税が適応された場合、年間で推定1億6000万ポンド(約244億8000万円)の資金が調達できる分析しているという。

 税金はプレーヤーを購入するクラブが支払うもので印紙税と同じ仕組みとし、シーズン前にアストンビラからマンチェスター・シティーに移籍したイングランド代表MFジャック・グーリッシュの移籍金は1億ポンドとされているが、今後は1億1000万ポンドになるわけだ。

 集めた資金は下部リーグに降格したクラブへの救済金などにも使われる予定だが、同紙は「トップクラスのクラブ筋はこの計画に激怒しており、テレビの権利取引からすでに総額16億ポンド(2448億円)を支払っていると指摘している」と徹底抗戦の構えを見せており、今後、大きな波紋が広がりそうだ。