イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドがオーレグンナー・スールシャール監督の解任を決断して後任にジネディーヌ・ジダン氏が浮上するも、あのクラブが〝待った〟をかけた。

 マンチェスターユUはリバプールに0―5と大敗するなど不振が続いており、20日に下位のワトフォード戦で1―4と大敗したことで更迭が決定的になった。英紙「タイムズ」など現地メディアが、この試合後に緊急の取締役会が開かれて解任が承認されたと一斉に報じた。

 現地ではスペイン1部レアル・マドリード前監督のジダン氏が後任の最有力候補に挙がっているが、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が横やりを入れそうだ。

 スペインメディア「トードフィチャージェス」は「ケライフィ会長とレオナルドSDが、ポチェッティーノ監督の交代を検討している。ターゲットはジダンに他ならない。PSGはFWキリアン・エムバペの契約延長とMFポール・ポグバ(マンチェスターU)の契約という2つの作戦を確実にするための理想的な人物だと考えている。2人の選手はジダンを尊敬している」と報道。PSGも招へいに動き始めた。

 ジダン氏は来年のカタールW杯後にフランス代表監督の就任に意欲を見せる一方で、クラブを率いる場合は母国の名門であるPSGを希望しているとみられる。

「交渉が始まり、ジズー(ジダン氏の愛称)が〝はい〟と答えた場合、ポチェッティーノはクリスマスに解任され、新年は新しいボスが指揮するところから始まる」と同メディアは指摘した。

 世界屈指の名将を巡ってマンチェスターUとPSGが激しい火花を散らせそうだ。