スペイン1部バルセロナのシャビ監督が、冬の移籍市場での獲得候補としてバヒド・ハリルホジッチ元日本代表監督の〝愛弟子〟をリストアップした。

 名門再建を託されたシャビ監督だが、クラブの深刻難から補強策を実行する台所事情は苦しい。スペインメディア「ミオトラリーガ」は「彼らの努力にもかかわらず、真実は彼らが市場で力を失っているということだ。冬の移籍市場ではより安価な助っ人を探すことになる」と指摘する。

 欧州で注目される有力選手は獲得が困難なため、シャビ監督が目を向けたのが監督を務めていたカタールとのルートだ。

「今はアルサッドの選手に目を向けている。FWエーリングブラウト・ハーランド(ドルトムント)などではなく、FWバグダッド・ブネジャー(アルサッド)とのサインを望む方針に変わった」と報じた。

 バグダッドはアルサッドのエースで、2018―19年シーズンには39ゴールをマークするなど抜群の決定力を誇る。「シャビはアルサッドでの指揮から彼をよく知っている。しかし彼はアルジェリア、チュニジア、カタールでのプレーしかなく欧州での経験がない。一般的には未知のプレーヤーである」と説明。欧州での実績がないことからリーズナブルで財政難のバルセロナも獲得可能。シャビ監督にとっては秘蔵っ子で白羽の矢が立った。

 ちなみにバクダッドはハリルホジッチ氏がアルジェリア代表を率いていた際に、当時まだ無名だったにもかかわらずA代表に選出されて「サプライズ招集」と話題を呼んだ。ハリルチルドレンがバルセロナを救うことになるのか注目が集まる。