フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の女子チームに所属する同国代表MFキーラ・アムラウィ(31)が襲撃された事件が新展開を迎えたと、フランスメディア紙「20Minutos」など各メディアが伝えている。

 アムラウィは4日のクラブイベント後、自宅近くで覆面をした男性2人組に足などを鉄の棒で殴打されるなどの暴行を受けて負傷。当初はクラブや代表でポジションを争うMFアミナタ・ディアロが男性に襲撃を依頼した疑いがあると各メディアが伝えていた。ただ、ベルサイユ警察に事情を聴かれていたディアロはすでに起訴されないまま釈放となり、捜査の行方が注目されていた。

 そんな中、同メディアはフランス紙「ル・モンド」の情報をもとにし、アムラウィが襲撃された際、犯人から「お前は既婚男性と寝るのか」との言葉を浴びせられていたと報道。さらにアムラウィの携帯電話の名義が元フランス代表DFエリック・アビダル氏の名前だったと伝えている。

 アムラウィは、昨季までスペイン1部バルセロナ女子に所属。アビダル氏も2020年8月までスペイン1部バルセロナのスポーツディレクターを務めており、同メディアは「2人が親密な関係だったことを裏付けている」と指摘。その上で「アビダル夫人はもう(警察に)呼ばれている」と報じている。

 果たしてアビダル夫人が事件に関与しているのか。それとも別の事情があったのか。いずれにしても、真相究明が待たれそうだ。