中国1部の河北足球倶楽部(河北FC)が倒産の危機に直面していると、同国メディア「新浪体育」が伝えている。

 かねて深刻な経営難が報じられている中、同メディアによると、スポンサーとして河北FCをサポートしてきたチャイナ・フォーチュン社がクラブ運営から撤退する意向で、現在GMを務めているリー・ジュン氏も同社に復帰するとし「チャイナ・フォーチュンが本当に(クラブ運営を)諦める準備ができていることを示している」と伝えている。

 すでにクラブ施設の電気代も払えない状況にあるが、それでも「クラブは存続したいという願望を持っている」と伝えており、株主改革などを検討。すでに親会社で不動産会社の「華夏幸福基業投資開発」も5兆円弱の負債を抱え、リストラを開始したばかり。それが実現できなければ「行き止まりとなる」とチーム解散は免れないと報じている。

 また、同クラブには7月に山東泰山からレンタルで加入した元J1浦和のブラジル人FWレオナルドが所属。レオナルド自身は10月に自身のSNSを更新し、河北FCからの退団を示唆しており、浦和以外にもJ2新潟やJ3鳥取に所属していた縁からも、来季にJリーグへ復帰する可能性も高そうだ。

 中国では江蘇足球倶楽部が活動を停止、広州FCも深刻な経営難が伝えられており、中国サッカーは崩壊寸前のようだ。