スコットランド・プレミアリーグで日本代表FW古橋亨梧(26)の所属するセルティックのアンジェ・ポステコグルー監督が自身に殺到する批判に反論したと、地元メディア「ザ・スコットマン」が報じている。

 ポステコグルー監督は10月30日のリビングストン戦で16試合10得点と好調な古橋をベンチスタートとした。古橋は途中出場でPKを獲得するも、これをキッカーが決められずに0―0のドローだった。英紙「デーリー・レコード」は「キョウゴをベンチスタートにする作戦は機能しなかった」と報じるなど、指揮官の采配に批判が出ている。

 実際に、古橋が先発出場した試合はわずか1敗と高い勝率を誇っていることもあり、スタメン落ちの決断は悪手に映っているようだ。こうした状況にポステコグルー監督は「キョウゴは(Jリーグ)シーズンの4分の3で日本を離れたので、私たちは(ケガなどに)注意しなければならないんだ。実際に彼は日本代表戦で負傷している」と、来年5月までリーグ戦が続くことからオーバーワークへの懸念を明かし「人々がキョウゴをスタメンに望んでいることは知っている。しかし私たちは配慮しないといけない」と強調した。

 ゴール量産中の古橋にはイングランド・プレミアリーグのクラブも注目しており、今後の移籍金は2000万ポンド以上(約31億円)になるとみられている。貴重な戦力であるとともに、大事な商品とあって指揮官も、その起用法にも気を配っているわけだ。

 セルティックは4日(日本時間5日)に欧州リーグ(EL)1次リーグ第4節でフェレンツバロシュ(ハンガリー)とアウェーで対戦するが、同戦を含めて古橋の起用法も注目されそうだ。