スペイン1部ビリャレアルで日本代表MF久保建英(20=現マジョルカ)を「追い出した男」の移籍金が8000万ユーロ(約105億6000万円)に設定されると、同国紙「アス」が伝えている。

 同紙によると、ビリャレアルに所属するスペイン代表FWジェレミー・ピノ(19)は昨年12月に2024年6月末までの契約延長に合意したばかりだが、9月に代表デビューを果たすなど、大躍進したことで再延長の交渉に入っている。すでに2027年6月末までの契約延長に近づいており、違約金も3500万ユーロ(約46億2000万円)から一気に8000万ユーロに跳ね上がるという。

 国内外で高い評価を受けるピノは2020年10月にビリャレアルでトップデビューを果たすと、好パフォーマンスを披露。昨季公式戦で7得点をマークし、クラブの欧州リーグ(EL)制覇にも貢献した。そんなピノ台頭によって久保はビリャレアルで出番を失うと、シーズン後半には押し出される形で同1部ヘタフェに移籍した。

 急成長を見せるピノに欧州ビッグクラブも注目しているが、昨季までポジションを争っていた久保との差を大きく広げたのは間違いないようだ。