欧州リーグ(EL)1次リーグE組のマルセイユ(フランス)―ラツィオ(イタリア)戦(4日=日本時間5日)を前にフランス政府は2日、ラツィオファンの入国を禁止する条例を発表した。スペイン紙「エル・パイス」など各メディアが伝えている。

 2018年10月にマルセイユで両クラブが対戦したとき、ラツィオの過激なファン200人が試合前夜に大暴れし、熱狂的なマルセイユサポーターと衝突。4人が刺されるなど負傷が出た上、試合当日もファン同士が激突する事件が2件も起きている。このため各メディアは「一部のラツィオファンによる暴力的行動が、スタジアム周辺や開催地の中心部で定期的に見られる」ことから、アウェー側ファンの入国禁止を決めたという。

 すでにローマで開催された第1戦では素行に問題があると指摘されているマルセイユサポーターの入場が禁止されていたが、第2戦に向けても3~4日まで「道路、鉄道、港、空港による国境のポストから、自分をファンと認識している人のフランスへ入国を認めない」と伝えている。