フランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の〝二面性〟が浮き彫りになっている。

 メッシは負傷欠場の見通しを報じられていた29日のリール戦に先発したが、無得点のまま前半のみで交代。チームが2―1で逆転勝利した試合後、マウリシオ・ポチェッティーノ監督は「大事を取って交代した。(11月3日の欧州チャンピオンズリーグ)ライプチヒ(ドイツ)戦には出場できることを期待したい」と説明した。

 これでリーグ戦で自身の出場5試合連続ノーゴールで0アシスト。これだけの無得点は、バルセロナ時代の2005―06年シーズンまでさかのぼる。しかもスペイン紙「マルカ」は、この日のパフォーマンスの低調ぶりも指摘。シュートは2本、ボールタッチはわずか27回で、持ち味のドリブル突破は1回試みたが、成功しなかった。ターンオーバーは7回も記録した。

 まだコンディションが上がらず、パリSGにフィットしきれてない可能性もあるが、「マルカ」は欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ3試合で、すでに3得点をマークしていることに注目。「CLになると、もう一人の『レオ』の姿が見えてくる」と指摘した。あくまで偶然なのか、メッシのやる気の問題なのか定かではないが、出場の可能性を残すライプチヒ戦はやはり活躍するのだろうか。