イタリア1部ローマのジョゼ・モウリーニョ監督(58)が来年1月に東京五輪で銀メダルを獲得した〝スペインの10番〟の獲得に乗り出していると、同国紙「スポルト」が伝えている。

 オーバーエージ(OA)枠で東京五輪に参戦したスペイン1部レアル・マドリードのMFダニ・セバージョス(25)は1次リーグ初戦エジプト戦で負傷してしまったが、エースナンバー10を背負ったようにチームに欠かせない中心選手だった。約3か月を経てようやく実戦に復帰のメドが立ちつつある中、ローマの名将が熱視線を注いでいるという。

 同紙は「ジョゼ・モウリーニョがダニ・セバージョスとの契約への関心を活性化させている」と報じ、来年1月にオープンする冬の移籍市場での獲得を熱望しているという。移籍金は2000万ユーロ(約26億4000万円)とみられており「Rマドリードはベティスに支払った1650万ユーロの資金を回収できる」と指摘した。

 Rマドリードは、昨季までのチームを指揮したジネディーヌ・ジダン監督と折り合いが悪かったセバージョスを昨季までイングランド・プレミアリーグのアーセナルに期限付き移籍させた。ジダン監督が去った今季の躍進が期待されていたものの負傷で出遅れ、復帰後も出番を得られるかは微妙とあってクラブ側も売却に前向きという。

 五輪で銀メダルを獲得したスペインの10番はイタリアで再スタートとなるのだろうか。