U―22カンボジア代表の広瀬龍監督が、同国のA代表を指揮するMF本田圭佑(スドゥバ)の指導力に大きな期待を寄せた。

 26日に行われたU―23アジアカップ予選でU―22日本代表と対戦して0―4と完敗したが、随所に光るプレーを見せて着実な強化の成果も披露した。

 試合後にオンラインで取材に応じた広瀬監督は「JFA(日本サッカー協会)から指導者の方たちが来てジュニアユースの年代から鍛えている。今の選手の大半は彼らが育ててきた。日本人の指導者が懸命に若い選手を育てているので、体は小さい選手ばかりだが技術や戦術は急激にレベルアップしている」と多くの日本人指導者がカンボジアの強化に携わっている現状を説明。

 そのうえで「これから本田の指導を受けて、また良くなる可能性は大きいと思う。我々は良くなる可能性があると思って、夢にかけてやっている」。実質的な監督としてA代表を率いる本田の手腕に大きな期待を示した。

 今大会は公式戦だけに本来ならば本田が指揮するところだが、所属のスドゥバの試合もある関係で実現しなかった。それでも大会に出場する選手たちに向けて「どんなに強い相手でも恐れるな!」と激励メッセージを送り、日本戦を楽しみにしていたという。

 本田カンボジアは一歩ずつ階段を上がっているようだ。