国際サッカー連盟(FIFA)が進めるW杯隔年開催案に反対の欧州サッカー連盟(UEFA)が、ブラジルとアルゼンチンを招待して〝ミニW杯開催〟の仰天計画を検討している。

 W杯の隔年開催を巡ってFIFAとUEFAの対立が激化しているが、スペインメディア「ドンバロン」は「UEFAのチェフェリン会長が驚くべき策でFIFAに対抗する」と報道。「アルゼンチンとブラジルを新しいトーナメントに招待する。ネーションズリーグに移行し、決勝トーナメントを4チームから8チームに拡大する。それはミニW杯になるだろう」と欧州と南米の強豪国のみが集う〝最強W杯〟が検討されている。

 UEFAはこの夢プランの布石として「2年ごとに、欧州選手権のチャンピオンがいる大会を開催し、トーナメントの勝者と南米の代表国との対決を行うことを決定した。コパアメリカ(南米選手権)のチャンピオンとの対戦で、これは〝ユーロアメリカンカップ〟と呼ばれている」と欧州と南米の間で最強国決定戦を開催することを発表。UEFAは南米サッカー連盟(CONMEBOL)との結び付きを強めており、両連盟がタッグを組んでFIFAに対抗していく構えを見せている。

 サッカー界を揺るがすW杯問題が新たな局面を迎え、今後の行方に注目が集まる。