スペイン1部バルセロナは「楽天」に代わる新たなゼッケンスポンサーと年間5500万ユーロ(約71億5000万円)以上の契約をもくろんでいると、同国紙「スポルト」が伝えている。

 バルセロナは2017年からインターネット関連サービス大手の「楽天」と、ユニホームの胸部分のロゴ掲出を含めた年間5500万ユーロのスポンサー契約を結んでおり、22年6月末で満了を迎える。すでに「楽天との契約更新はない」と報じられている中、クラブは強気な姿勢を見せている。

 同紙によると、財務担当のエドゥアルド・ロメウ副会長は「バルセロナのユニホームに自分の名前を付けたい人は、お金を払わなければならない」と、新たなスポンサーを探しているという。その上で「楽天」がこれまで支払っていた年間5500万ユーロ以上の契約締結を計画している。

 昨年から続いている新型コロナウイルスの影響は、深刻な財政難で苦しむクラブ経営に大きな打撃を与えている。しかも世界的スーパースターのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現パリ・サンジェルマン)が昨季限りで退団するなど、チームの露出は激減しており、バルセロナの広告価値も大幅に下落している。

 それでもロメウ副会長は「私たちは(新型コロナの)パンデミックの前に金額を設定しました。私たちはそれを実現しなければなりません」と話し、クラブ再建のためにも新スポンサーとの大型契約を熱望していた。