元日本代表FW武藤嘉紀(神戸)が所属していたイングランド・プレミアリーグのニューカッスルは7日、サウジアラビアの政府系ファンドが主体となる共同事業体がクラブの所有権を100%取得したと発表した。英「BBC」など各メディアも一斉に報じた。「BBC」によると、買収金額は3億500万ポンド(約463億6000万円)になるという。

 昨年夏にも買収話が浮上し、サウジアラビア政府の人権問題への関与などから破談。当時は英政府の介入があったとも報じられていたが、今回は同リーグが承認している。リーグは「サウジアラビア王国がクラブを支配することはない」との声明を出したが、ファンらはスタジアム前に集結するなど、新オーナーの誕生を大歓迎した。

 英紙「デーリー・メール」は「離れていたサポーターが戻ってくるでしょう。絶え間なく野心的な挑戦に取り組む」と報じている。クラブを買収したことからもわかるように、新オーナーは豊富な資金力を誇るだけにスター選手の獲得などにファンらは大きな期待を寄せているようだ。