スペイン1部レアル・マドリードとフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の対立が激しくなってきた。

 PSGのフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得を目指しているRマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が「来年1月1日にすべての問題が解決することを願っている」などと発言。来年1月に解禁となる冬の移籍市場でエムバペの加入を示唆したことに、PSGでスポーツディレクター(SD)を務めるレオナルド氏が激怒した。

 スペイン紙「スポルト」によると、同SDは「新しい移籍話はPSGとエムバペに対する敬意を欠いている。実際、同じ週にレアル・マドリードの選手と監督、そして会長はキリアンについて自分たちのチームの1人であるかのようにファンと語っていた。繰り返すが、私たちが容認できないのは尊敬の欠如だ」と語ったという。

 レオナルドSDが指摘した選手はフランス代表FWカリム・ベンゼマで「エムバペはレアル・マドリードでプレーするだろう。それは時間の問題だ」とコメントし、カルロ・アンチェロッティ監督も「レアル・マドリードは世界で最高のチームなので、エムバペは加入すれば楽しめるだろう」と語っていた。

 こうした一連の発言について、同SDは怒り心頭のようで「移籍期間が終わり、シーズンが進行中なのにRマドリードは、このような振る舞いを見せないでほしい。今すぐにでもやめてくれ。エムバペはPSGの選手でクラブは今後も、エムバペとの関係を続けていきたい」とした。

 ペレス会長は「私の発言は誤解されている。私が言ったのは解決策を見つけるため来年まで待たなければいけないということ」と釈明していたが、エムバペをめぐって両クラブの溝は深まるばかりのようだ。