リトアニア1部スドゥバの元日本代表MF本田圭佑(35)が新天地デビューでいきなりゴールを決め、日本代表復帰へ待望論が高まっている。

 26日のバンガ戦に右サイドで先発出場した本田は、前半から得意の左足で強烈なミドルシュートを放つなど積極的に攻撃に関与した。後半19分に味方からの浮き球パスをゴール前中央で受けると、右サイドへ流れながら絶妙なタイミングで右足シュート。ボールはゴール左隅に決まり、新天地デビュー戦でのゴールという離れ業をやってのけた。その後は後半30分にベンチに退いた。

 自身9か国目の新天地となった本田は入団時に「毎試合ゴール」を目標に掲げたうえで「1部リーグで得点した国数の記録」に挑戦すると宣言。さっそくリトアニアで鮮烈ゴールを決め、有言実行の大活躍となった。試合後には自身のユーチューブチャンネルで「もっとやれたなという反省点のほうが多い。調整の仕方に反省点があった」と振り返った。

 見事な復活を遂げた本田の今後の活躍に期待が高まる中、特に注目を集めるのが日本代表への復帰だ。本田は2018年ロシアW杯後に代表引退を表明。その後は東京五輪でのオーバーエージ枠入りを目指したが無念の落選となった。

 しかし、A代表の森保ジャパンはカタールW杯アジア最終予選でオマーンに敗れるなど格下相手に苦戦中。特に決定力不足は深刻なだけに、ネット上ではファンから「本田全然衰えてないな。代表レベルでは久保、堂安よりも使える。なぜ代表引退する必要があったのか」などと復帰を熱望する声も続出している。

 かねて攻撃陣をけん引するベテランの不在がチーム内外で不安視されていただけに、精神的支柱の役割も含めて本田待望論が加熱しそうだ。