スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英(20)がヒザの故障から復帰するまでに1か月以上を要する見通しとなり、プロ人生最大の試練に直面している。

 22日のレアル・マドリード戦で負傷した久保は、試合後に松葉づえ姿で宿舎に戻るなど、患部の状態が心配されている。23日には自身のインスタグラムで「ひざをケガしてしまい、少しの間チームを離れることになってしまいました」と無念の思いをつづった。

 そうした中でスペインの放送局「コペ」が久保の状態を報道。「(保有元の)Rマドリードの医療施設で診断を受けた。マドリードは検査を行い、選手のケガをコントロールしたいと考えている」とした上で、復帰時期について「1か月強で再びチームに参加できるようになる」との見解を示した。

 負傷直後は軽傷との見方もあったが、想定よりも〝重傷〟だったことが判明。この診断を受けて同局は「これはシーズンを非常にうまく開始した久保にとって深刻な後退だ」と指摘。欠場期間の長期化によるプレーへの影響を不安視した。

 現地紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」は「チームのレギュラーだった久保が離脱する間に、MF李康仁やFWラゴ・ジュニオールのような選手にチャンスが行くだろう」と指摘。特に李はポジションが重なるだけに、離脱中にレギュラーを奪われる可能性もある。日本の至宝は、今回の窮地を乗り越えることができるのか。