イングランド・プレミアリーグで日本代表MF南野拓実(26)の所属するリバプールが東京五輪にも出場したスペイン1部レアル・マドリードの同国代表FWマルコ・アセンシオ(25)の獲得に動くと英紙「デーリー・メール」が報じている。

 アセンシオは東京五輪にオーバーエージ枠で出場し、準決勝の日本戦では決勝ゴールをマークしたストライカーとしても知られている。スペインは決勝でブラジルに敗れて銀メダルに終わったが、同紙によると、イングランド・プレミアリーグのリバプールがスペイン人FWの獲得への興味を示しているという。

 特にアセンシオは多くのスター選手を抱えているRマドリードで出場機会に恵まれていないことから、カルロ・アンチェロッティ監督の起用法に不満を持ち、移籍を志願している。同紙は「冬の移籍市場でチームを離れるとクラブを脅している。これによりリバプールが(獲得の)準備を始めた」と報道。さらに来季にはフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペの加入が確実視されていることも理由という。

 アセンシオとRマドリードの契約は2023年6月末まで。移籍金は9000万ユーロ(約116億1000万円)に達する見込みだが、資金力のあるリバプールに問題はないとみられ「(ユルゲン)クロップ監督はアセンシオが(獲得できれば)素晴らしい契約になると主張している」と伝えている。

 すでにリバプールはドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキや同1部ドルムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランドの獲得に動くと各メディアで報じられているが、ビッグネームの加入は南野の去就にも直結するだけに今後の動向が注目される。