ドイツ1部Eフランクフルトで批判が殺到している日本代表MF鎌田大地(25)が活躍できない理由についてドイツ紙「ビルド」が報じている。

 元日本代表MF長谷部誠(37)と鎌田が所属するEフランクフルトはリーグ5試合を終えて未勝利(4分け1敗)の勝ち点4で15位に低迷している。主力の鎌田がチーム内でうまく機能していないことに加えて、キレ味鋭いドリブル突破や狭いエリアを縫うような好パスなど、本来のパフォーマンスを発揮できていない。

 同紙は、鎌田が不振な理由を、今季就任したオリバー・グラスナー監督(47)のサッカーに適応できていないと指摘する。「鎌田大地に、何が起こっているのか正確には言えない。彼が間違った判断をしたシーンをいくつも見た。一般的に優れたプレーヤーは新しい戦術とタスクに慣れるもの。戦術的かつ個人的に新しいコーチに適応する必要がある」

 また、ドイツ誌「キッカー」は25日のケルン戦に向けて、Eフランクフルトが通常の4―2―3―1布陣からシステム変更する可能性もあり、不振の鎌田がスタメン落ちする可能性があると報道。ベンチに降格となれば、カタールW杯アジア最終予選を戦う日本代表メンバー選出も微妙な状況になりかねない。

 昨季ドイツで5ゴール12アシストと好成績を残した鎌田だが、今季は試練のときを迎えているようだ。