スペイン1部バルセロナは新10番、MFアンス・ファティ(18)との契約延長交渉を開始すると同国紙「スポルト」が伝えている。

 現在負傷中のファティは2019年にバルセロナとの契約を2022年6月まで更新。この契約は24年6月末まで2年間の延長オプションがあり、移籍金は、これまでの400万ユーロ(約5億1000万円)から引き上げられて1億7000万ユーロ(約219億3000万円)に設定されている。

 同紙によると、バルセロナは新たな2年延長に向けて、22年6月15日までにクラブ側の意向で契約を更新できるという条項とともに、この条項を維持するため、10月31日までに5万5500ユーロ(約715万円)を昇給するとの規定があるとし、クラブ側はオプションを維持するため昇給を行ったという。

 これはクラブ側が優先的の意向で2年間の契約延長できる条項があるとはいえ、ファティ側に配慮したもので、来年までに条件面などを煮詰めるための処置。同紙は「クラブは、アンス・ファティとの恋愛関係を継続するために(クラブの意向で契約延長できる)条項を適用しないでの合意を望んでいる」と報じた。

 バルセロナは8月に退団したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)から10番を引き継いだファティ側と、慎重に交渉を勧めていく構えだ。