ロナルド・クーマン監督の解任論が高まるスペイン1部バルセロナで、昨季まで宿敵レアル・マドリードを率いたジネディーヌ・ジダン前監督(49)の〝禁断の移籍〟を待望する声が沸騰している。

 バルセロナは14日に欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグのバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)戦で、ホームにもかかわらず0―3と惨敗。試合後にクラブ首脳時による緊急会議が開催された。

 そしてスペイン紙「アス」によると、16日には理事会を開催。リーグ戦でも7位と不調なことから、理事の中からクーマン監督の解任を求める声が次々と上がったという。ラポルタ会長は現時点で続投させる方針だが、指揮官の去就問題は予断を許さない状況になってきた。

 ただ、将来的に監督就任が既定路線のレジェンドであるシャビ氏はカタール1部アルサッドを率いており、すぐさま指揮を執ることはできない。

 そうした中で現地のファンの間からは、意外な人物のサプライズ就任を求める声が出ている。

 ネット上では「ジダンがバルセロナの新しい監督になったと想像してみてください。本当に見たい」「バルセロナは監督としてジネディーヌ・ジダンを迎える必要がある」などとジダン監督待望論が沸き起こった。

 ジダン氏は最大のライバルであるRマドリードのレジェンドで、バルセロナが招へいとなれば〝禁断の移籍〟となる。ただ、現在フリーの指導者で名門再建を託せる大物となると極めて人材が限られるだけに、このままバルセロナが窮地に陥れば、監督としても名将の地位を築いているジダン氏に仰天オファーを出す可能性もありそうだ。

 世界屈指のスターの動向の注目が集まる。