J1神戸にも所属した元ドイツ代表MFルーカス・ポドルスキ(36=グルニク・ザブジェ)がW杯の隔年開催プランやビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について批判したと、ドイツ誌「キッカー」が伝えている。

 現在ポーランド1部グルニク・ザブジェに所属するポドルスキは、名将アーセン・ベンゲル氏が提唱し、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長も支持した2年ごとにW杯を開催するプランに「単により多くのお金が入るというだけ」と商業ベースのプランを批判し「ワールドカップは、その魅力と価値も失うだろう」と語った。

 すでに欧州サッカー連盟がボイコットを示唆し、南米サッカー連盟が猛反対を表明する一方、北中米・カリブ海サッカー連盟、アジアサッカー連盟は支持する声明を出すなど、サッカー界で賛否両論が吹き荒れている。選手サイドでは元日本代表MF本田圭佑(35)が賛成を表明しているが、ポドルスキは反対の立場を明確にしており、今後も各方面に波紋を広げそうだ。

 また、ポドルスキはVARについても批判的で「VARはサッカーを破壊している。対人プレーから激しさが消えてしまった。ファウルもタックルもない」と指摘。同誌ではドイツサッカーの現状などについても語っているが、ドイツやイングランド、イタリア、日本でも活躍した名選手はサッカー界に一石を投じられるか。